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[コメント] フォレスト・ガンプ 一期一会(1994/米)

原作の方が圧倒的におもしろい。映画自体はよかったし、好きだし、何者にもとらわれない愛が表現されていたと思うけど、原作の「おもしろさ」には及ばなかったと思う。原作と何が違うかというと →
パッチ

原作を読んだ方が、どういう感想を持たれたかは人それぞれだと思います。

私は、アメリカが抱える様々な問題をあれもこれも抱え込みながらも、それをモノともせずに片っ端から蹴散らしてしまう「パワフルな痛快活劇」として、圧倒的なおもしろさ、どんどん突き進む展開が魅力の「コメディ」として読みました。たしかあっという間に読み切ったと思います。

映画は、全体に重たく、ちょっと陰鬱な印象でした。どう見ても「痛快」という風には感じませんでした。原作のあの「愉快、痛快さ」はどこに行っちゃったんだろうというのが映画を見た感想です。ちょっと長くも感じました。

ロバート・ゼメキスは大好きな監督です。しかし、私とは物語に対する考えが違っています。根底には、まっすぐな愛情があることは共通していますが(これが大事ですが)、それを取り巻く物語を、ゼメキスは、「アメリカ」を表現する「人間ドラマ」として描き、私は「痛快コメディ」を期待していたのだと思います。

ガンプは、トム・ハンクスにはピッタリの役だと思っていました。体格的な問題はありますが(もっと大男であるべき)、以前のパワフルでちょっととぼけたコメディアンの魅力を発揮してくれると期待していたのです。結果はちょっと違いました。

大好きなお話(原作)の映画化は、いつも嬉しくてちょっと心配です。 ※ガンプのとらわれない一途な愛の描き方は評価しているつもりです。

(評価:★4)

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