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[コメント] プライド・運命の瞬間〈とき〉(1998/日)

これほど東條よりに描かなければメッセージを伝えられないぐらい、日本の歴史はアメリカによって歪曲されてきたのか。50年以上経た今、その形勢はかわったのだろうか・・・・・・
starchild

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 東條にフォーカスし歴史の真相を伝えるために一般が広く知る史実よりも東條よりに描かなければならなかった・・・・・・。実の所私はそうは思っていない。この映画の中でもなるべく東條に偏らないような配慮はなされている(この映画の中でも、まだ連合国側に偏ってもいる。ただ、短い時間で全ては描けないので文句ナシ)。同時に、私は東條に対して同情はしていない。否。そもそも、私に分かるわけがない。しかし、私は知りたいと思う。日本が何故負けたのか。それは、敗北だったのか。日本は何に負けたのか。それは、日本にとって勝利だったのか。では、何に勝ったのか。なぜ知りたいのか・・・・・・それは戦後50年以上経った今もなお、「局面」は変わっていないと感じるからである。

 書物や映画、そして祖父母を通してしか戦争を知らない私である。そんな私が考えるべきことは、当時の日本人にあって今の日本人にないもの。当時の日本人も今の日本人も変わらないもの。その「今の日本人」に何が出来るか?ではないだろうか。

 その一方で、国も名前も関係ないと思っている私も明らかに存在している。

 ただ、俺の生まれ故郷は日本で、地球だってことは変わらない。絶えずそこに出発点がある。

∃ 南京大虐殺。アメリカをはじめ各国が日本を恐れる理由の一つである。確かに、東條が述べたように南京大虐殺は帝国からの直接の指令ではないし、ナチスのようなユダヤ人迫害の政策でもない。しかし、その時に日本軍が大量無差別虐殺を行ったことは史実であり、その行為はナチスのそれとは性質を異にしていると思う。(このような場では詳しい内容には触れません)

以上 知識・情報が偏っているので、お詳しい方々から見ればIt's a comedyだと思います。頭でも叩いて下さい。

(2001.12.15)

(評価:★5)

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