コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アカルイミライ(2002/日)

「僕を許して」
なつめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







というのは、藤竜也(有田真一郎)個人に言ってるんじゃないと思った。そしてそれを受けての返事も仁村雄二(オダギリジョー)個人に宛てたものではない、と。

「ゆるす」なんて、嫌いな言葉だったのに有田真一郎のそのセリフを耳にしたときはピーンと強くて惹かれる言葉として存在していた。

「ゆるす」という言葉に愛をみたからか。それも、傲慢ではない愛。与え、無償に投げ出す愛。そこまで言うのは大げさか。

「ゆるす」っていう言い切りの言い方をしていた記憶がある。「ゆるすよ」「ゆるそう」じゃなくて、きっぱりとして強い「ゆるす」。それで、愛だなんて感じたのかもしれない。

私の心の中をだだっぴろい砂漠にたとえるとしたら、局地的にではなくあちこちに雨が降った。降った場所に関連性は(今は)見つけられないけど、もしかしたら後で気付くかもしれないし、雨が降ったことをそのまま忘れるかもしれない。それでも一粒の雨が水の源に落ちたような確実さを感じてもいる。つまり、こういうのを「沁みる」というのだろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)伊香[*] しゅう

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。