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[コメント] 飢餓海峡(1965/日)

バックサウンド無し、大きなショックシーンがあるわけでもない。にも関わらず3時間という長さを退屈させず最後まで引き込ませる力はすごい。
氷野晴郎

静かでリアルであるから描写だからこそ、かえってそれらがひっかかってどうも 感情移入できなかった。 (要は「画面の外の出来事だな」と常に思いながらでしか観れなかった) 戦後という時代がそうだったと無理やり納得させるしかないのか?

まず、浮浪者同然の男にすりよっていく女。 親切の度を通り越してないか。 よほどのイケメンが転がっていたとしても、 しかもこの女「ウヒヒウヒヒ」と笑ってる場面が多くて気持ち悪かった・・・。 爪を後生大事に持ってるって・・・・。 水上文学といえばそれまでだが、現代の観点からいうと変態でしかない。

次に犯人の主人公。 戸籍のっとりができやすいのは『砂の器』で了承済みだからまあ置いとくとして 新聞に載るほど目立つ行動とるなんて正体明かしすぎだろ。 一応、指名手配中なのだから。痕跡も残しすぎてお粗末。

で、問題のラストシーン。 どんな事情あれ、犯人に手錠かけてないのおかしくないか?

--------- ファンの方には気に障る意見だったと思われるが、(神経質な)個人的な感想に過ぎない。 総じて優れた作品であるのは間違いないと思う。 ただただ人物を追うだけ、閑静でテンポ早いわけでもない。 眠くなっておかしくないはずなのに、グイグイ魅せていくのは素直に凄いと感心させられるよ。 (ときどきある回想シーンで、白黒の反転という演出も面白いと思った)

(評価:★3)

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