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[コメント] ラヴェンダーの咲く庭で(2004/英)

ヴァヨリンマンと老いらくの恋
TOMIMORI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ピアノマン」騒動で知った映画。そして「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」を浅田真央が2007年のSPで使用していたので興味を持って借りたのだが、うーむ・・・結局あの青年はどこから来てどこへ行くのだろうか・・・。「ピアノマン」と全く一緒じゃん。イギリス国内で上映終了後にあの騒動が起きたと聞くが、ヤラセと思われても仕方ないだろう。

映画の話に戻すと、アーシュラはホストにホイホイ貢ぐ女って感じで、なだめ役のジャネットがいなかったら痛々しくて見ていられなかった。真剣な顔がまた怖い!あと、画家の女性に恋する爺さんもいたけど、ちょっと余計かな。そういや郵便屋の目つきも怪しかったし、この村はある意味怖い。この映画をもっとエスカレートさせたら『ヨソから来た若者を次々と拉致監禁する老人達を描いた映画』になってもおかしくないわけで、それはそれで見たいような気もする。「ミザリー」みたいな感じ?1曲弾かないと足を折るわよ!なんてね。

アンドレアをなぜここまでずうずうしい男として描いたかというと、老婦人が恋を諦める姿を際立たせたかったからだろうと思う。青年を悪役に仕立て上げることで老婦人に同情させようという手だろう。でもパーティーを去ってから浜辺のショットを少しだけ映して終わってしまうので物足りなかった。

アンドレア役の俳優は自分もあまり魅力を感じなかった。海に入る時にマッチョなんだもんな。マッチョなヴァヨリニストもいるにはいるんだろうけど、人工的な肉体に萎えた。あれは文科系というより体育会系の体だ。なんなら実際の演奏をしているジョシュア・ベル(※ イケメン)にこの役をやらせてもよかったのではないかとさえ思う。

ラヴェンダーの花束を二人にあげた時に、家政婦のおばちゃんが「あたしには?」って顔をするのはよかった。

(評価:★3)

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