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[コメント] 奥さまは魔女(2005/米)

ノラ・エフロン映画としては、トム・ハンクスとメグ・ライアンの2作のほうがシンプルで良かった。メインストーリーはもう一つだけど、助演陣がそこそこ充実している。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







トム・ハンクスとメグ・ライアンの『めぐり逢えたら』でも、メグの台詞で"Magic"を多用していたけれど、この"Magic"は「奇跡」とか「偶然」とか「恋」そのものといった意味で、そういったものを信じる(信じたい)ロマンチストにとってはたまらない演出だったりするのですが、本作の場合、主人公が魔女ってことで、その"Magic"の意味はまんま「魔法」となり、それがアダになっている。

意図せぬ"Magic"により、恋する相手を自分に夢中にさせてしまった主人公。いくら自分に非があったとしても、その当人が劇中のストーリーを巻き戻せてしまう、ってのは禁じ手でしょう。 時間を戻したところで相手を目覚めさせる!?それができれば誰も苦労しないっしょ。とっても幼稚な発想じゃぁありませんか? ストーリーの積み立てが雑なので2人に感情移入ができなかった。

二コール・キッドマンとウィル・フェレルの組み合わせには、期待していたんだけど、コメディなのかロマンスなのか、空回りでどうもしっくりしませんでしたね。キッドマンの寄り目はキュートだったけど・・・。マイケル・ケインと二コール・キッドマンの親子の組み合わせはばっちりだったので、別のコメディ映画で共演してもらいたい。マイケル・ケインが惹かれた?あの叔母さん、シャーリー・マクレーンだったのか!!あとで知ってびっくり。

お偉い衆とのお食事会で、すねたキッドマンの魔法によりウィル・フェレルがまともに喋れなくなるシーンがあるけど、これはジム・キャリーの某コメディ映画そのものじゃんと思っていたら元ネタのスティーブン・カレルが終盤登場して笑った。ここが一番笑ったんだけど、ここで笑ってるのは私だけっぽかった。

あと、個人的には同監督の『ユー・ガット・メール』でも本屋の店員として出演したヘザー・バーンズが地味にいい味出していたと思う。本作では製作側の一員としてキッドマンの付き人を演じていたけどいいポジションだと思う(ヘレン・ハントに似てきたなー)。

(評価:★3)

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