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[コメント] 愛しのローズマリー(2001/独=米)

冷静に考えると、そうおもしろくなかったように思います。
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(ほんの少しですが、『シュレック』のネタバレも含んでいます)

頭が朦朧とした父親が、ハルに「顔とスタイルのいい女を選べ」と言うシーン。あまりにもしんみりし過ぎていて、全くギャグに見えませんでした。というか、ギャグじゃなかったのかなあ。だとしたら、この映画のキャッチフレーズ「本当の美しさは心の中にある」って、相当マヌケではありませんか?(余談ながら、『恋は嵐のように』でも似たようなシーンが出てきましたが、どうもあれとはニュアンスが違った気がするんですけど)

「心の美しさが外見に反映される」という発想はおもしろいものの、心の美しさの基準が、「ボランティアやっている」の一点に絞られ過ぎていて、これも一種の皮肉なのかとさえ思いました。

また、実際の見かけと人間性を反映しての見かけに乖離があった場合、それがわかるのは女性だけなのかと思いきや、男性にも当てはまる人もいて、どうもよくわかりません。

それから、「美人が性格がいいわけがない」云々の台詞も、極端な設定を際立たせるというか、単なる「よくある偏見」から出た言葉にすぎないと思っても、不愉快でした。そりゃあんたらの国ではそうかもな…などとツッコミたくなりました。実生活においては、美人で性格のいい人って多くないですか?これをつくった人々の国ではそうじゃないのかもしれないけどさ(くどい)。

ハルがロージーに想いを伝える終盤、悪くはないんですけど、テーマ的に近い『シュレック』で、シュレックが「あの顔」のフィオナに向かって「きれいだよ」と言うシーンの方が、何倍もぐっと来ます。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ころ阿弥[*]

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