コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] すてきな片想い(1984/米)

いい邦題ですね。
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私も(この映画の製作年度である)1984年に16歳になり、しかもその誕生日を家族じゅうから忘れられた経験がありましたが、何しろ生活環境が違い過ぎて、「身につまされる」まではいかず、ああ、こういう子はどこにでもいるのねぇと思ったのみでした……が、

ポピュラーソングのタイトルでもあるSixteen Candlesを、『すてきな片想い』とするセンス、よく考えたらなかなかのものです。サマンサ(モリー・リングウォルド)がジェイク(マイケル・シェフリング)に片思いしているだけではなくて、ジェイクがサマンサの気持ちに気づき、興味を持って彼女を見つめていることに、当のサマンサ自身は気づいていません。つまりは、ジェイクも片思いしているようなものです。2人の想いがぴったりとくっつくまでの、ぽっぽっとした軽く熱っぽい気持ちは、まさに少女の夢ではないでしょうか。

端役だったジョーン&ジョンキューザック姉弟が、この映画においては最も出世頭というのも、80年代の遺産映画っぽくていいですね。

「この映画ちょっと好き」という、微熱のような想いを大切にしたいと思わせる作品でした。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)kaki[*] tredair[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。