実は全てがジョニー・デップの妄想だったという結末だが、 （早い話がジョニー・デップは発狂して殺人鬼になったというオチ） デビッド・コープ監督はお約束の結末、 つまり『シックス・センス』のような、 クライマックスでのあっと驚く大どんでん返しをやめて、 少しずつネタバレしていくという演出をした。

コアなファンなら意外性で受けたかもしれないが、 ミーハーな映画ファンには理解されにくいし、 答え合わせがしたいのに答えが分かり難い。

芸術性を重視する邦画がよくやる手で、 必ず失敗するのだがまさか天下のハリウッドがやるとは思わなかった。