[コメント] 野菊の如き君なりき(1955/日)
現代ではちょっとありえない話なので、どことなくファンタジックに感じてしまうんですが、どちらにしても涙なくしては見られない作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ気になったのはどのような重要な場面でも民子は叔母との会話を重視しているところ。民子の最期の言葉ですら叔母にのみ発せられる。私の心が真っ直ぐじゃないからなのか、そういった民子の叔母に対する誠実な気持ちがちょっと嫌味に感じる。叔母は一生民子に対する自責の念にとらわれて生きていかなければならないと思うし、それはある意味、政夫よりも辛い現実ではないでしょうか。
また、ラストは笠智衆で締めた方が余韻が残って良かったと思う。それから楕円スコープについては特に見難さなど感じませんでしたが、白よりも黒の方が良かったのでは?とは思う。
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08.12.24 記
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