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[コメント] ラストゲーム 最後の早慶戦(2008/日)

戦争を知らない世代が戦争映画でどんな演技をして見せても、やはりそれは演技の域を出る訳がなく、緊迫感もなければ悲壮感もない。けれどもやはりこういう作品を作るという事は意義ある事には間違いない。どう頑張ったってリアリティを持たせる事は不可能だけれど、戦争に対して不感症になる訳にはいかないのだから。絶対に。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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個人的には戸田の父親が良かったと思う。兄はお国の為に立派な最期を迎えた、名誉の戦死だと声高らかに言っていたけれども、庭先で飛田先生にだけ告げた本心が泣かせる。母親は正しい事を言って泣いている。けれども正しい事を言う事が許されずに、人知れず涙を流す父親に私は胸を打たれました。

またラストシーンに挿入された戦争の映像、あれは本物なのでしょうか。映像から発せられる熱量が全然違う。あのラストシーンで我慢していた涙も限界でした。あざとさを感じる部分はもちろんありますが、あざとかろうがなんだろうが、やはり戦争映画は作り続けるべきだと感じました。

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09.06.02記(09.05.23劇場鑑賞)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)あちこ[*]

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