[コメント] TAKESHIS’(2005/日)
たけし監督のたけし監督によるたけし監督のための映画。その思考は観客ではなく監督自身に向いている。
だいぶ前に監督が編集した「コマネチ」という雑誌の中で、本人が以前起こしたバイク事故について「俺あの時、自殺したがってたのかも」と語っていたが、この映画にはそれと同じ種類のにおいを感じた。
銃撃戦、タップ、やくざ、寺島進、大杉漣、岸本加代子、海、あっけない死、意図的に繰り出される既視感に溢れた映像。すなわち、今まで築き上げてきた「北野武監督」を抹消する総括的作品。
監督の言葉を借りるならば「コンビニにあるような卵のパックがあって、それに1個1個詰めていって、最後にこの新作を入れて、12個入りの1パックが出来上がり」。
しかし、映画単体としてはとてもほめられた出来ではない。だって観たことあるシーンばっかりで退屈なんだもん。
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