[コメント] 自転車吐息(1990/日)
吐き出すばかりで吸い込む事が出来なかった時代の残像が、カタチを変えて俺にも齧り付いて来た。見切りは肝要だが、それがあまり簡単に出来てしまうようにはなりたくない。喪うべきでないのはあの頃特有の向こう見ずな強さではない。むしろ弱さの方だ。
劇中劇「一塁」以外では、杉山正弘が恋敵と対面させられる茶の間のシーンが好みだ。居場所に対する違和感。消え去りたい衝動。切り分けられた好意なんかじゃ満足できないのだ。
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