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[コメント] 明治大正昭和 猟奇女犯罪史(1969/日)

自身最も気に入っていたという小池朝雄の迫真の演技。殆どホンマもんの犯罪者です。オムニバスを束ねる論旨に相当の強引さを感じるもののこのカッティングセンス抜群の実録犯罪ドラマは俺を一秒たりとも退屈させなかった。
町田

橋の袂で吉田輝雄から向けられたマイクに対し「本当に吉蔵を愛して抜いてました。殺して欲しいといったものを殺して何が犯罪なのか判らない」と本気で首をかしげる(生きていた)阿部定さんの御姿を拝めるというだけで凡百のドキュメンタリー映画数本分の価値があると思われる。

石井輝男絶頂期の傑作のひとつ。

(評価:★5)

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