[コメント] ファンタジア2000(1999/米)
ヒンシュク覚悟で言いますよ、いですか、全然面白くない!
『ファンタジア』を見た頃のあの衝撃とあの感動を忘れることができません。あの少年の頃のあの衝撃です。あの時思ったことは3つ。「キレイ」と「スゴイ」と「もっと学校で音楽の勉強をしよう」でした。
この映像と音楽の融合、具体と抽象、感情と技術、この対比をさらに理解しようとするならば、そこで聞こえてくる様々な音楽とその作者、そしてその楽曲の意味などを理解しないと『ファンタジア』にはねかえされることになるのです。
それを芸術と言うのでしょうか。いや芸術とは何を意味し何を目的に作られるものなのでしょうか?あの1940年(戦前ですよ)に作られた『ファンタジア』を見て誰が何を感じるのでしょうか。
あれから60年経過して作られたこのリメイクには、衝撃などありません。アニメーションの限界は飽和状態に陥っていると思います。映像の衝撃性も音楽の新鮮味も何もありません。このレビューでつけた点数は音楽に対する敬意の感情です。この映画に対するものでは決してありません。
今やデジタル映像で獲得できない映像はありません。実写をアニメの中で展開することができるのです。それもかなり現実的にできるのです。そんな時代に、「何を今さら…」というのがこの映画です。
『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』の方がよっぽど素晴らしいと思います。
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