[コメント] ミーン・ストリート(1973/米)
マーティン・スコセッシって牧師を目指してたってホントですかね。
答え→本当です。牧師を目指して挫折して映画の世界を目指すことになったそうです。
この作品に見え隠れする「悪の道から逃げ出したい」という瞬間があるでしょう。これが唯一彼が牧師を目指していた気品というか証拠のようなものなんでしょうか。
このドラマでジョニー(デ・ニーロ)は全く生き方を変えようとしません。これが良いのですね。変えない。絶対に。そして存在そのものが危険であるということ。映画の中でこういうキャラクターが比較的長くスクリーンに登場し続けたのはスコセッシとデ・ニーロのコンビが唯一ではないでしょうか。
存在が危険であること。『タクシー・ドライバー』であり『レイジング・ブル』であり、見る者はその危険さにハラハラドキドキしているわけです。そして、いつしか正常な人生に軌道修正するのではないか、と期待しているけれどもそうならない。だまされているわけですね。スコセッシにね。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。