[コメント] イングロリアス・バスターズ(2009/米=独)
タランティーノは本当に映画が好きなんですね。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
どんな映画もそうですが、やはり映画が好きでないとその作品は観る側に本当の意思が伝わりませんよね。タランティーノの作品には多くこの映画好きの歴史が刻まれているような気がするんですね。
そもそも本作はラストで映画館が炎上して爆発するというシーンをクライマックスにしています。
そりゃーフィクションだと思ってしまえばそれきりですが『キル・ビル』でも見せたエスニックで多国籍的な演出は彼のベースにあって、それが多くの国で楽しめるポイントでしょう。
なんといってもこの映画に凄みを出しているのは『クリストフ・ヴァルツ』でしょう。
結果的に『ブラッド・ピット』に痛い思いをさせられて終わりますが、最後の情けない顛末が強引にそうさせたものであって、本編の彼の活躍は冒頭から圧倒的な迫力で貫かれます。存在そのものの恐ろしさ。しかもその恐ろしさが表面に現れない。こんな悪役は初めて見ました。ヒールの新しい形かもしれませんよ。
2010/05/25 自宅
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。