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[コメント] ウェルカム・トゥ・サラエボ(1997/英)

やはり部外者が描くのは限界があるのか。英米人による英米人のための映画に留まってしまっている分、リアリティを感じられなかった。実際はもっと違うんじゃないかって勘ぐってしまう。
埴猪口

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何か焦点が定まらず、終始散漫な印象。まずそのボヤけ具合のせいで入り込めなかった。 それと1歩引いた描き方はいいんだけど、どうせならジャーナリスティックに徹するなりもっと工夫してくれないと、こっちも冷めた視線で見てしまって、いくら死体を写し出されても、あまり響いてこなかった…。 同じ題材なら『ブコバルに手紙は届かない』の方が愚直だがストレートなメッセージが心に響いた。

解体前のユーゴ、冷戦中だが平和で、民族同士が憎み合ったりする事なく、友人や隣人が何民族かなど、意識しなくてもよかった時代に、サラエボやベオグラードなどを訪れた事があります。今となっては訪れた町が全て違う国になってしまっています…。 中でもいちばん印象に残っているのがサラエボで、すっかり変わってしまった街並みには心が痛みます。 よって個人的にユーゴ関連の題材には人一倍敏感になって、見方も厳しくなってしまいます…。

(評価:★2)

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