[コメント] 暗殺(1964/日)
清河八郎の生き様に最後まで筋を通してくれれば傑作だったのに。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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愛する女を折檻で殺され、自分も人を斬ったショックで慟哭する。このあたりまでは面白かったが、終盤になって彼の心情よりも世の動静と佐々木の屈折した刺客ぶりに焦点が移って、清河八郎の人物像がぼやけてしまった。
「誰も理解できない男」の謎解きがされないままに衝撃のラストへ。 それでも激動の幕末の歴史のはざまに散った儚さは、なかなかにドラマチック。
モノクロの陰影深い画面と武満徹の前衛フリージャズのような音楽が虚無感漂わせていいかんじだった。
丹波哲郎はハマリ役。というか、こういう役しかできないでしょ。 「私はそうは思わない!」と言った穂積隆信の若さが印象的。
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