[コメント] フルメタル・ジャケット(1987/米=英)
やっぱりインパクトある。戦争は恐いか?サー・イエス・サー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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戦争映画の多い中で、キューブリックの非凡さがよくわかる。
前半は、「愛と青春の旅立ち」と思わせておいて(誰も思わねー)、軍隊生活の中で人間性を奪われて狂気に陥る過程が淡々と。そして後半は、まさに狂気そのものの戦場の突き放したクールな描写。かなりイケてます。「地獄の黙示録」と並んで大好きな戦争映画。
前半は、けっこうかったるいんだけど、単調に繰り返される教官のファッキンな罵り言葉の積み重ねが後の凶行に繋がっていくので、やはりこわいものがある。最後の狂い方はちょっと唐突なんだけど・・。
後半は、ハンドカメラを駆使して、見る者に疑似戦闘体験を迫る。ときおり使われる効果音つーか、前衛現代音楽のような音のセンスも秀逸。2部構成の分だけ、兵士各々のキャラクター描写は細かくはないが、容赦ない展開に手応え十分です。
最近は、「プライベート・ライアン」とか「スターリングラード」とか、戦闘場面のリアルさで肩を並べる映画も出てきましたが、「鋭くえぐっちゃった度」では、後続の追随を許さないと思います。客観視度120パーセント。クールすぎてマイナス20ぐらい逆ホットになってる。
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