でも山崎は、別格として、意外に中居正広は粘着質のある犯人像をそれなりに好演。それにオーラというかそれなりに存在感もあったり。問題は大根役者丸出しの津田寛治！！。この人の棒読みに加えて陳腐な悪者を演じようとする表面的な稚拙な演技が、作品自体をB級からG級くらいのレベルに一気に引き下げる。動きも変でまさに素人じゃないんだから、勘弁してくれぇ〜の世界。木村佳乃も不必要に暗く作品全体のトーンから活気を消し去る。トラウマがあるとは言え彼女の暗い演出理由が不明。藤井隆も意味不明の存在で行動も妙すぎる。ジャニーズの少年もすさまじい棒読み。さらに、PUFFYや爆笑問題らカメオのつもりが、ここに出ています！という主張ばっちりの脇もウザく…。森田は雰囲気だけで原作（未読ですが）を掴みきれないまま、なんとなぁく撮っちゃった印象。ラストの赤ん坊も蛇足だし、伊東美咲の失踪理由も謎のままだし本当に最初から最後まで全部無意味。ミステリーの醍醐味とは一見普通な日常な中に謎解きや恐怖や驚愕が隠され露見する瞬間であり、最初から、いかにも〜な雰囲気でがっちり固められて一切進展なし不完全終了の本作は完全なる失敗どころか犯罪。中居君のピースサインでBomb!が唯一笑えたョ。