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[コメント] 氷の接吻(1999/英=カナダ)

とても不可思議な魅力に満ちたサスペンス&ラブストーリー。艶やかなアシュレイ・ジャッドの魅力爆発。ハリウッド色の薄いヨーロッパテイストな演技のユアンも好演。痛々しいラストシーンが胸に残る。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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この『氷の微笑』にあやかりましょと言う感じのタイトル付けた日本の映画会社のせいで、かなり損をしている佳品。冒頭からサスペンスタッチに展開し、ミステリアスで妖艶なヒロインを濃密にジャッドが堂々と演じスクリーンに華を咲かせる。前半にユアンが彼女に翻弄され事件に巻き込まれたと思わせ、しだいにバランスを失い偏執的に彼女を追い詰める状況に立場が逆転するのも面白い。複雑で特殊な状況でありながら、お互いの胸のうちに潜むものに本能的に気づき、見えない愛の焔を燃やすかのような関係が切ない。ラストの雪原の車での二人の痛々しい距離はデカダンな世界観を締めくくる見事なフィナーレ。本作で七変化を遂げるジャッドは冬の大地アラスカでメガネのウェイトレスをやってる時がたまらなくセクシー。忘れがたい感傷的な愛の逃避行物語。脚本家は良くぞ思いついた!。

(評価:★4)

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