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[コメント] バトル・ロワイアル(2000/日)

深作欣二の息子深作健太は最近のアニメを大量に見ていると思う。べつに目新しい設定でもストーリーでもなく、訴えている事もごくありきたりなこの映画と原作が何故にヒットしたか少し考えてみる。
水木クロ

この作品のどこに人をひきつけた魅力があったのか?それはそのごくありきたりな訴えている事の部分にある。                                                             つまり、生きるということは闘うということだと言っているところである。                                        誕生、勉強、イジメ、受験戦争、恋愛、就職活動、結婚、人間関係、家族生活、社会生活、退職、老後、病気、死。 生まれてから死ぬまでに人には、起ち向かわなければならないことが山ほどある。それでも人は進む社会は止まらない。なぜ生きるのだろう?なぜどの人も生きろとばかり言うのだろう?どのみちその先にまっているのは同じ死なのに。                                                               それは、孤独が怖いというのもあるだろう。しかし、それ以上に人は闘いたいと思う欲望をもっているからなのだ。昨日よりも今日今日よりも明日とさらに自分があるべきだと思っている自分に向かってトライし続けようとする。そんな人にとって闘うということは生きるということであり、生きるということは闘うということなのだ。このことを訴えようとしているので「バトル・ロワイアル」は、ヒットしたのである。 

(評価:★3)

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