まず「遠方からぐるぐる回る撮影方法」はいい加減にやめて欲しい。前作でも使いすぎで陳腐なものに見えたけど、今回も4-5回はやっていた。ああいう撮影方法は映画の中で1回くらいだから格好良いのであって何度も何度も使うとすごく安っぽい陳腐なものになってしまう。さすがに2作連続で多用されるともううんざり。おそらく次作でもやるんでしょうね。　 あと原作を知らない私には内容がいまいちという部分が多かった。まず魔法使いが魔法を使わないで剣や杖で肉弾戦ばかりするのはなぜなんだろうか。伝説の魔獣と落下しながらハイスピードバトルを繰り広げ最後には肉弾戦で勝利している。魔獣の方がかなり早く落ちたのに追いつくのも謎だし、水まで落ちたのになぜか山の上で戦ってるのも謎。あの戦いには謎しか残らなかったです。あと砦の攻防で10000万以上の敵に圧倒されていながら王国の2000の軍勢が戻ってきたら逆転勝利をしてしまう。どんだけ強いねんって話じゃないですか。あそこでガンダルフがいよいよ凄い魔法を使うのかと思ったら、また肉弾戦をしてやがんの。もうね、魔法使いって戦士の最強の姿なんじゃないのかと本気で思ってしまいましたよ。そもそもあの軍勢がそれだけ強いならなぜあの宮廷道化師みたいな弱っこい雑魚に簡単に追い出されたりするのでしょうかね。　あと連れ去られた2人のホビット。あの2人はいつまで木に乗ってるんだって話じゃないですか。映画中のほとんどを木に乗って終わってやんの。もうびっくりですよ。進行が遅いくせにだらだら長いのは見ていて疲れます。それに木の軍団が強すぎ。魔法使いなら炎の魔法かなんかで一発で倒せるでしょうに。それにダムが簡単に壊れすぎで、しかも水量凄すぎ。あまりの展開にご都合主義を感じないではいられない。　 主人公は情けなくサムばっかり目立ってるし、サムに指輪を渡した方がいいんじゃないのでしょうかね。この映画、壮大な雰囲気だしファンタジーを上手く表現できてるしなかなか良作であることは確かだと思います。良いところは他の人がいっぱい書いてると思うので気になったところだけを書きました。だらだら長いのも原作のファンにはたらまらないのでしょうし。この調子で、これ系の映画が増えるといいですね。自分には凄い映画ではなく普通の長い映画って感じで終わりました。次作に期待。