実は、学園ものとしての前半は、それほど悪くないと思って見ていた。 特に感心したのは、マンディ・ムーアが一貫して垢抜けないところ。 （舞台に立つ時を除いて）安易に綺麗になったりせず、オーバーオールやカーディガンに拘り続ける辺り、「この映画は本気だ！」と密かに興奮すら覚えた。

しかし後半、難病ものに転じるや、余りに粗雑な展開で気持ちが冷めてしまう。 悪役として登場した友人があっさり謝罪して「いいひと」になったり、医療費を払ってくれた途端に父親と和解したり…。 そんな適当に済ませるなら、そもそも彼等を障害物として配置するなよと言いたい。

これで吹替えが坂本真綾でなかったら、★1をつけていたところだ。