[コメント] ピアニスト(2001/仏=オーストリア)
人なんて(洋服という名の)皮を剥げばみな同じというか。醜くてあたりまえ。なんのかんのと隠された性癖なんてものを持ってる人は無尽蔵にいるわけで。つまり、個人的な感覚としては、彼女は別に異常でもなんでもなく。そして、それゆえに、そこまでの衝撃もなく。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただただ、彼女のとうてい理解されることはないだろう孤独が、自分でもわかっているだろうにどうにもならない不器用さが、悲しかった。
そして、いきなり態度を変えたあの若い男が、なんとなく憎らしかった。
最初の場面からすでに言ってたものね。
「ただ譜面通りに弾けばよいというわけではない。ひとつひとつの音の長短や強弱は自分で決めるしかない。」みたいなことを。
名だたる音楽家の作品論を自分の経験と重ね合わせちゃう彼女のことだもの。日々のレッスンで繰り返しているだろうその言葉が「全て自分の実人生にはねかえってきている」ということは、百も承知だったと思うよ。
それこそ、あの男に出会う前から。
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