コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 卒業白書(1983/米)

80年代の『卒業』。ラナに泣いてしがみつくトム・クルーズの幼い(頼りなげな)白いうなじが、この映画のすべてを語っている。*「卒業」のネタバレあり。
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







世間知らずの甘ちゃん少年が、ふとしたきっかけで(自分よりもずっとオトナで一枚も二枚も上手な)女と関係を持つというはじまり。

結局その恋がどうなるのかだなんてわからない、ありていに言えば「だめに決まってるだろう」と思わせるラスト。

妄想シーンを含む、暗く不安定な心情や立場を表しているかのような場面。さりげなく凝った映像。あくまでも青春映画の枠からははみでない、少しひねた笑い。過度に下品な(笑える)方向には走らない、適度に品のある、けれど生々しいエロティシズム。

有名なサントラはないけれど、主人公の容姿が進化してはいるようだけれど、邦題をつけた人も同様の印象を受けたのかなぁ、と原題を知った時ふと思った。

この映画でデビューしたトム・クルーズが、その後「卒業」でデビューしたダスティン・ホフマンと兄弟役を演じるんだよなぁ、と思うと、さらにおもしろいような気もしてくる。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)イライザー7

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。