粉々になったチョークに胸を痛める女の子が一番健気だった。そこでミンジも自分の態度を素直に反省してくれればまだ共感が生まれたと思うんだけど、結局ホエクーが全部悪いって責任転嫁しちゃったから。。。

やっぱり金銭的余裕がないと心にも余裕が生まれないのだろうか。全てが丸く収まって子供達の屈託のない笑顔で終わったけど、スッキリしない。寄付金が集まって万々歳だけど、他の村にはまだまだ金に汲々している子供達が沢山いるはず。図らずもホエクーはTVの取材に答えて「物の豊富な都会への憧れ」を口にする。都会と農村の貧富の差や生活の格差など社会的問題点を真っ正面から批判したら中国じゃ公開できないから、子供主役のロードムービー風成長物語を装いつつ、実は痛烈な皮肉が込めたのかも。そう考えた方が私には納得できる。

ただ、長距離バスとか田舎の風景とか、人々の横柄な態度とか、昔中国を長旅したときの記憶が蘇って、すごく懐かしかった。