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[コメント] 中国の鳥人(1998/日)

冒頭の、列車の場面からワクワクしていた。ドアなんかなくったって車は走る!
ぷり

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







列車での出来事や、現地の人との交流、厳しい自然環境に暮らす人々の生活ぶりが生き生きと描かれ、個人的に、中国を貧乏旅行した時の記憶が蘇って、すっかり映画の中にのめりこんでしまった。覇気のないサラリーマンも暴力的なヤクザも嫌なキャラクターだったけど、その彼らが雲南の秘境で変化していく様子は、ありがちな展開とはいえ、心が揺さぶられた。

雲南で出会う青い目の少女の歌う美しい歌は、幻想的でもあり、また詩の意味を考えたとき、通信手段も交通手段も皆無だった時代に、おじいさんがどんな思いでそれを口ずさんでいたのか、胸を締め付けられる思いがした。その意味を知った少女が漏らした一言も切ない。

開発か自然保護か、という問題を問いかけるが、開発を完全な害悪と描かず、最後には現実的な結末に落ち着くところが良かった。

(評価:★5)

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