[コメント] グッドフェローズ(1990/米)
大物であり続ける為の辛く厳しい舞台裏物語なのか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マフィア映画は通常、主人公の少年時代(無謀な仕事と金と女と仲間)と最期(豊かだが孤独な老人)とを明と暗にする事で1つの劇的な人生に仕立て上げるものだ。
テレビゲームにRPGというジャンルがある。最初はHP50の弱小キャラだった主人公が頼もしい仲間と成長していき最終的にはHP9999の勇者になる。そしてゲームの最後に回想する「どんなにお金が貯まろうと勇者になろうと貧乏な頃から仲間は最高だったなあ」というあのRPGである。これは普通のマフィア物語のパターンにも言えなくはないだろうか?
しかしこの映画は違う。まず初っ端から景気が良い。それは最後の方まで延々と続く。苦労してここまで来ました、ではなく最後の方まで延々と景気が良くてだんだん貧乏になっていく。そして超大物にも関わらず延々と家族のために現場的(ヤクの転売とか)な仕事を続ける。景気を維持する為には現場仕事もいとわない大物というスタイルは日本経済も見習いたい所だ。
しかし何故この映画は通常のRPG物語的スタイルを取らずこうも情けない裏側的な話を延々とやったのだろうか?RPGで敵を倒すとお金が増えるのは死体からお金を強奪しているという裏事実を監督は言いたかったのだろうか。それでグッドフェローズもなにもねえだろ、と。
でもマフィア映画(RPG)のそんな裏事実なんか声高に言われてもなあ、って言うのが本音だったりするのだが。
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