[コメント] PERFECT BLUE(1997/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
最近CSのTBSチャンネルで昔の番組を見た。このチャンネルは名の通りTBSの番組を主に再放送する局なのだが俺が見たのは1968年と1985年の日本レコード大賞。テレビを見ながら受賞者をwikiで検索してその後どういう活躍をしたかなど調べるとなかなか面白い。大半がやはりその時期が最高に輝いているのだなあと感じるものだった。でも受賞した当人も会場の人も賞を今後も取って当然、って空気が流れている。
この映画ではピークを過ぎたアイドルが劣化していく様子と絶頂期当時の彼女自身が出てそのギャップを演出する。しかしそれ以上に2009年現在この作品を見ていて驚くのは作品そのものの劣化が激しいところだ。え、10年前ってこんなに古臭かったっけ!?という演出、色の塗り方、オタクへの(世間的な偏見含む)イメージ等等。あとMacのパフォーマーとネットスケープナビゲーターなんかもそれに拍車をかける。どれもその時代に輝きすぐ廃れた代物だ。
思うにその時代を象徴するものを作品上に登場させるという事は同じくその作品そのものまでも劣化させる要因になるのかもしれない。かと言ってミイラのごとく劣化防止策を練った時代を感じさせない作品も一種の保険みたいでどうかとは思うけど。正直この作品ってアニメでなくても別にかまわない話だと思うしむしろ当時売れ線から急降下していっている真っ最中のアイドルを使ったら程々の興行成績になったとは思うんだけど逆にアニメにしなくちゃ成り立たない設定ってのもあるんじゃないか、と。
それは「例えば」だけど当時まだまだ人気があったアニメの主人公キャラ、ラムちゃんが人気回復の為弁天とおユキとのユニットを脱退して…〜という筋書きでもいいわけでそれこそアニメでやる必然性に思える。
まあ何を言いたいのか自分でも分らんが立ち位置がよくわからんアニメ作品であったと。そう思える映画だった。当時の微妙な劣化っぽいネタなどと言われてももう忘れているしね。
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