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[コメント] 超劇場版 ケロロ軍曹(2006/日)

微妙なサジ加減がケロロ軍曹の売り
torinoshield

ちょいと思い出したのはすっかり忘れてしまったドリフターズの映画。どの話だったか忘れたが毎週テレビでやっているドリフの面々が妙にかしこまってアドリブっぽくないアドリブを妙な間でやっていたのとだぶるものがある。

アドリブが効かない理由を考えると非常に公の場である事が原因だと思う(紅白歌合戦みたいな)。映画ってのはそういった妙にかしこまった環境になっちゃう典型的な「公の場」なんだな。で、観客動員は公開劇場数や宣伝で事前にある程度分かってしまう。つまり現場の制作する場で鑑賞する人が多いか少ないかがある程度判断できる。

これがモチベーションに直結する。テレビシリーズのケロロ軍曹は結構な人気があるわけで予算が恐らく映画よりも少ないのに見ている人は圧倒的に多いのだ。ろくに調べていないのでわからないが5%のテレビ視聴率なら映画の観客動員数で650万人。ロードオブザリング級って事になる。これだけ見られているものを毎週作っている人達が果たしてお金になるからと言って張り切るかと問われれば微妙なところだ。しかもテレビよりも「公の場」的な雰囲気が漂う。

ケロロは人が沢山見ている中でアドリブ性に柔軟なところが売りである気がするのでその逆の環境である劇場ではどうにもならなかったと感じられた。

大作では長大レビューが並ぶシネスケでも殆ど誰も見ていない中途半端な映画(カルトでもない)では投げやりな投稿が多いのも全く同じ理由だと思う。

もっとも映画の場合はあとにDVD発売・レンタルがあるので実は沢山の人に見られる可能性があるわけだがやはり瞬間視聴率の魔力(モチベーション)には勝てないというか。

(評価:★1)

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