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[コメント] 空へ ―救いの翼 RESCUE WINGS―(2008/日)

自衛隊がテーマの物語の中で、指折りの素晴らしい原案の作品が、どうしてこんなことになったのか考えてみた。
山崎はるか

 自衛隊の機材や艦艇、そしてそれぞれのマニューバーは、まことに秀逸。自衛隊協力シーンがほんとにすばらしいね。そこまでがんばってくれてるのに・・・なんでこんなことに!

 気がついたのが「カットのつなぎが、なぜにこんなにもたつくのだろう」ということだった。なので、ちょっといくつかのシーンをとりこんで自分なりにつないでみたら「これしかなかったのだ!」ということがわかった。

主役陣の芝居をよく見てるとわけるけど。若手役者が「カラダ」の芝居と「声」の芝居を、別々にやってるので、極端にいえば1シーンの意味づけに二倍の時間がかかっている。ベテランのすばらしいワキ役さんたちと、各シーンのリズムで整合性がとれなくなってしまった。  たとえば、いきなり「休暇をとりなさい」って・・・そんな予兆シーンはないよね?なのでそれにつながるテイクがあったんじゃないかと思う。はて、どこへ。

 新人さんたちを動かすときは、声に集中させればよかったかもしれないね。 主役は笑顔が素晴らしいのだから、この年齢でまったくの新人なら、子役の扱いで大人の表情を撮ってあげればよかったかもしれない。 アニメがそうであるように、声で芝居ができてたら けっこう外側はどうにでもなるものなんだけどね。  声の芝居がおいてかれたので、編集のタイミングがあわなくなって、いちいちシーンをたたみかけなければいけなくなり、設定のゴリ押しが多発。脚本も現場の手直しが相当あったことだろう。 主演も助演もみんなが気の毒。

・・・だけど、自衛隊の(本物のほうの)すごさはよく伝わったよ?なので★を1つプラス。

(評価:★2)

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