[コメント] 老親(2000/日)
テーマは、最近注目を集めだしてきた(?)老人介護について。
個人的には、悪役は悪役とハッキリ描いてあるのが作品として好みなのだが、この映画ではハッキリさせ過ぎ。普通の人間なら、どんなに嫌味な人と言われていてもやはり何らかのいたわりの心を持っているのが普通のはずなのだが、この映画に出てくる「悪人」は、そんな感情などまったくないかのような人物として登場する。もちろん「この人は100%悪人」と決めつけてしまう方が話を進める上では楽なのだろうが、それにしてもここまで来ると、逆に現実味が薄れてしまい、逆効果である。
さらに気になったのは、時間や場所を字幕で説明しすぎな点。親切と言えば聞こえはいいが、スマートさはない。これが1960年頃までの映画なら、全てセリフだけで分からせることができているに違いない。
それともう一つ。草笛光子の顏はとても介護が必要なバアサンのそれには見えん。
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