[コメント] 素粒子(2005/独)
ある人にとって何が幸せで、何が不幸せなのか、他人には到底推し量ることはできない。ただ、主人公が幸福を感じたまま生を全うしたのだと信じたい。[有楽町朝日ホール (ドイツ映画祭2006)/SRD]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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愛する人に先立たれること、しかもそれが自殺によるものということは、とても耐えがたいことだと思う。それはすなわち、相手の苦しみを自分が背負ってやれなかったということをまざまざと思い知らされることなのだ。
だから、主人公が精神を病んでしまった(といっても恋人が自殺する前からその気があったように見えたが…)ことは全くもって無理からぬことである。むしろ、精神を病むことで、痛手を負った彼の心に平安がもたらされるなら、そのほうが彼にとっては良かったのかもしれない。幸せとは、万人にとって絶対的なものではない。
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