このゲームで使われた白いボール。それは大会のロゴも、メーカー名すらも入っていない、本当に真っ白なボール。

このゲームに際し、主催者はナイキやアディダスといった有名メーカーにスポンサーシップを頼んだのだが、どの会社も「金にならない」と断ってきたそうだ。ボールが真っ白なのはそのためでもあるが、一方では「選手たちが蹴っているのは大企業の広告ではなく、サッカーボールなんだ」ということを改めてアピールしているようでもある。

まあ、映画としての出来はこの点数通りで、もしTVで放送される機会があれば映画館に観に行くほどでもないかな、とは思うが、この国で何気なく暮らしていると普段忘れてしまいそうなことを気付かせてくれるという点では貴重かも知れない。