「イキカエリじゃなくてヨミガエリだ」の時点でもう駄目だった。ほへ、なんじゃそりゃ。意味不明。思わず辞書を引いてしまいました。観ているこちらが補完できないくらい、すべての話が中途半端。あといともあっさりと一言三言の台詞で片付けてしまう。電車の中で消えた3人について「境界線を越えると駄目なのか」。え、それで終りなのか。というかその台詞のために、出かけたのか。

結局のところ、ヒロインに最後の台詞を言わせたいが為に、隕石が落ち、死者が蘇ったように思う。そして死者と残された者とがきちんと描かれているかといえばそうではない。最後の報告書の中で「穏やかであるようだ」とあったが、台詞でまとめるな、と怒りを感じた。先に逝ってしまった人が、眼前に現れ、そして2度目の喪失を味わうということ。簡単に穏やかになれるか！

音楽も冗長。

これはあれだ。『サトラレ』以来の憤りかもしれない。