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[コメント] 回路(2001/日)

世紀末的な世界観はゾンビ映画のような展開。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







話の感じは『リング』に近いが、こちらは亡霊が人間を襲うわけではなく、亡霊を見た人が苦悩したあげくに自殺や消滅といった形で死んでゆくというもので、人が次々といなくなり世紀末的な世界観になるところなどゾンビ映画のような展開。

主人公が友人を救おうと奔走するが、救えずに友人が自殺や消滅してしまうところは従来の日本のホラー映画にはない絶望感がある。この手の作品だと不条理な恐さが際立つ後味の悪いオチが多い中で、あえて生きる希望を失わない前向きな結末に持っていったところは評価できる。

パソコンの奇怪な映像を見た人たちが赤いテープが貼ってある部屋に入り、亡霊と遭遇するわけだが、パソコン画面に場所を示すようなものは何もないのに、なぜ赤いテープが貼ってある部屋だと特定できるのか疑問。パソコンの映像を見た者の死に方も統一感がなく、もう少し一貫して欲しかった。

あと、この作品の亡霊は自ら人を誘導するような行動をとっていなかったのに、終盤、わざと赤いテープの貼ってあるドアを開けて亮介を誘導させて殺している点はちょっといただけない。

(評価:★3)

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