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[コメント] パルーカヴィル(1995/米)

キャラの個性と役者の演技が見事にはまっていて感情移入しやすい。特にシド役ウィリアム・フォーサイスの演技が実にかっこよくはまり役。強盗三人組を取り囲む三人の女性を演じた女優たちも魅力的な演技で印象的。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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強盗三人組のコメディ映画。

短気で女性に指図されるのが嫌いで、家族に煩わしさを感じているラス。最初は強盗計画に乗り気ではなかったのに、妻をクビにしたスーパーの店長に謝るのが嫌で強盗計画に参加するジェリー。最初は強盗計画に乗り気だったのに、新しい恋人ができ強盗計画に嫌気が指すシドなど、登場キャラの個性と役者の演技が見事にはまっていて感情移入しやすかい。特にシド役ウィリアム・フォーサイスの演技が実にかっこよく、はまり役。

話自体は入念に強盗計画を進めてるつもりが簡単にドジをやらかしてしまうパターンで(何ヶ月もプランを練って宝石店に押し入ったつもりが実はケーキ屋だったとか、おもちゃの銃を本物のように細工したり、現金輸送車に細工したのに、全く意味がなかったりとか)目新しさはあまりなかった。

しかし、この映画で面白いのは主人公の三人が強盗計画に関して最後まで意見が一致せず団結している様子がないところ。そのおかげで強盗計画による三人の絡みも普通はこんがらがりそうなところを割とスムーズな展開で引っ張っていて素直に笑えた。その他、ラスの兄エドがラスが強盗を計画している証拠探そうと部屋を模索中にラスのズボンを舐めているところをラスの恋人ローリーに見られるシーンが面白かった。

ラス、シド、ジェリーの三人を取り囲むベティ、ローリー、イニッドの三人の女性を演じた女優たち(リサ・ゲイ・ハミルトンキム・ディケンズブリジット・ライアン)も魅力的な演技で印象的。ジューン役フランシス・マクドーマンドはちょっと中途半端な印象だった。

コメディ映画としてはそこそこ笑えるが、ラストのオチはいくら前半で伏線を作っていたことを考慮しても、三人の服装ですぐにでもばれてもおかしくないのにすんなり終わってしまうのはマイナスだった。

(評価:★3)

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