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[コメント] スウィッチ(2011/仏)

フランスの警察を描いた作品の中でも、ここまで事件の捜査過程や社会的な問題を丁寧に描いた作品はこの映画が初めてかもしれない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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バカンスで訪れたフランスで殺人の濡れ衣を着せられる女性の逃亡サスペンス映画。

主人公がアパート交換サイトでバカンスの間だけ自宅を交換し合うという設定だけは『ホリデイ』と共通している。

女性版『逃亡者』かと思わせるぐらい、主人公ソフィの殺人の濡れ衣を着せられる過程、警察の追跡をかわす展開ぶり等、似たような雰囲気があるが、ソフィが巻き込まれた殺人事件を警察の追跡をかわしながら真相を追う映像展開になかなか緊迫感があり見応えある。

事件の引き金となるアパート交換の設定も『ホリデイ』よりも、こちらの方がストーリー展開に上手く生かされているように思う。

また、この作品で感心するのは、ソフィの巻き込まれた殺人事件を捜査するフランス警察側が少ない手がかりから地道に捜査していく過程がきちんと描かれいること。さらに捜査の過程でバカンス休暇を理由に鑑識のなどの組織と警察が捜査の連携がとれず、憤りを感じる刑事の姿が描かれているのも、フランスの警察組織の問題点を浮き彫りにしてる感じで興味深い。

フランスの警察を描いた作品の中でも、ここまで事件の捜査過程や社会的な問題を丁寧に描いた作品はこの映画が初めてかもしれない。

最後にソフィが事件の真犯人に辿り着くも、犯人に襲われ万事休すのタイミングで間一髪でフォルジャ警部が助けに現れるところも良い。

主人公のソフィが一般人の女性のはずなのに、やたら逃亡の過程で行動力がありすぎだったり、車の強奪をやり慣れているのも最初は違和感があったが、彼女の母親が真犯人がいる家にショットガンを持って乗り込む展開を見ると、その行動力にも納得がいってしまった。

役者としては、ソフィ役カリーヌ・ヴァナッスが体を張ってアクションをしていても、犯人を前に、結構、あっさりとやられてしまう辺りが、等身大の女性感があり、事件の真相に迫る姿にも感情移入しやすかった。

(評価:★4)

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