極夜の季節を迎えた街を襲うヴァンパイア軍団から逃げ惑う人々のサバイバルホラー｡同名コミックの映画化｡

日が昇らない街に怪物の大群(この作品の場合はヴァンパイア)が襲いかかってくるという展開が売りの映画だが､作品的には『ピッチブラック』とややだぶる印象で目新しさはあまり感じない｡

極夜の街での､人間対ヴァンパイアのサバイバルという展開はなかなか面白そうなのだが､街の住民にあまり個性付けされたキャラが登場しないため､ヴァンパイアにただ殺されるだけの存在になってしまってるのが残念｡また極夜の明ける３０日後までのサバイバルを迫られるという状況の割に､時間経過が結構なおざりで､時間経過と共に生存者が減っていくという絶望感も伝わらなかった｡

主人公がヴァンパイアになって､ヴァンパイア軍団のリーダーと戦う展開を見ると､コミックの映画化らしいヒーロー映画的な印象も受けるが､主人公の活躍が思ったよりも描かれないので､かっこよさには欠ける｡