『エルム街の悪夢』シリーズの４作目｡

前作の生き残りクリステン役がパトリシア・アークェットからチューズデイ･ナイトに変わり､前作で共に生存したジョーイとローランドと共々前半で復活したフレディにあっさり殺されてしまう｡

前作のヒロインアクションのストーリー路線をさらに拍車をかけたような作品で､ホラー映画的な恐怖感はまずないが､フレディによる夢の中での殺害シーンでの殺し方がより複雑化しシリーズ中一番凝っている｡必見｡

一人ずつフレディに殺された仲間の得意能力の力を吸収し､ラストでその力を駆使してドリーム･マスターの少女であるヒロイン〜アリスがフレディと戦うところはなかなかカッコイイ｡

この辺はもう完全に特撮ヒーローアクション的なカタルシスしかなく､ホラー映画とは言い難いが出来は悪くない｡監督のレニー・ハーリンの『ロング・キス・グッドナイト』や『マインドハンター』でも見せたヒロインアクションのセオリーはこの作品でも健在｡

役者としてはアリス役リサ･ウィルコックスもシリーズ中のヒロインの中で一番かっこよく印象的｡

ホラー映画としての体裁で過去のシリーズとの比較で見なければ､ヒロインアクション映画としてはよくできていると思う｡