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[コメント] レオポルド・ブルームへの手紙(2002/英=米)

ジョセフ・ファインズは罪を抱えた元囚人という貫禄があって演技も素晴らしかった。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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囚人と少年の手紙を通した交流を描いた映画。

母親から愛を得られず、心に傷を抱える少年に囚人だった主人公が自分の少年時代の姿を重ね、同じ道を歩ませないように手紙でアドバイスをする展開はなかなか感動的だったが、最後になって、この少年が主人公と同一人物であり、少年の描写が全て過去の回想だったという方向に持ってゆくのは、何かいい話をどんでん返しでぶち壊された気分。

また、ところどころの描写にもありえないような部分が目に付く。例えば、傷ついているメアリーを宥めるためとはいえ、ライアンが彼女といきなり肉体関係なったりとか、産後のメアリーへの対応にしたって、ただでさえ家族が事故死した後で、生んだ子供にも愛情を抱かないような情緒不安定な状態なのに、その後、子供と二人で生活させるメアリーの妹の姿勢もどうかと思う。

少なくともジョセフ・ファインズは罪を抱えた元囚人という貫禄があり、演技も素晴らしかったので、素直に少年と囚人の交流を描いた映画にした方が感動できたと思う。

(評価:★3)

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