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[コメント] マザー・テレサ(2003/伊=英)

物語としてみた場合、ストーリーの描き方が平淡なため、マザー・テレサの支援活動を中心としたドラマとしては非常に薄っぺらい印象。
わっこ

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修道女マザー・テレサの生涯を描いた映画。

マザー・テレサ役のオリビア・ハッセーが口調や仕草など細かい点まで繊細に表現して熱演。言われなくてもマザー・テレサだとわかるぐらい上手かった。

映画的にはマザー・テレサの支援活動が規模が大きくなるにつれ、不当な金を募金されたり、人身売買といったゴシップに悩まされるところはリアリティがあって興味深い。しかし物語としてみた場合、ストーリーの描き方が平淡で、マザー・テレサの支援活動を中心としたドラマとしてはかなり薄っぺらい内容となっている。特にマザー・テレサとその周辺の人々とのエピソードがどの人物もあまり焦点が当てられないため、存在感が薄い。またマザー・テレサの支援活動に反対的だったマザー・ドゥ・スナーグルとはその後どうなったのかとか、イタリアに行く際に、偶然、かつての教え子が空港で働いていたために、パスをもらったりなど、気になる点や御都合主義な面も目立った。

総評としてはマザー・テレサを中心にエピソードを描いている割に、支援活動の発展や貧民街の人々との交流はほとんど描かれずに、どんどん話が飛ぶので、もっと支援活動での困難を乗り切る過程や活動仲間のシスターや貧民たちとの交流を描いて欲しかったところ。

(評価:★3)

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