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[コメント] Dear フランキー(2004/英)

エミリー・モーティマーの演技が印象的。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







難聴障害の少年と母親の親子愛を描いた家族ドラマ。

父親の正体を知らない息子のフランキーを喜ばせるために、父親のふりをしてフランキーと文通を交わす母親リジーをエミリー・モーティマーが好演。特に父親に会いたがっているフランキーを父親と会わせる状況作るため他人に父親のふりをさせてフランキーの夢を叶えさせようとする際に、時を同じくして実の父親がフランキーに会いたがっていることを知り、フランキーと父親役を演じているストレジャーとの交流中でもいつフランキーにばれるかも知れないという悩みを抱え終始不安そうな表情でいるところはなかなか上手かった。そしてその分、彼女が酒場で自分の十八番の曲が流れて笑顔を見せるところはとても輝かしかった。

難聴障害の息子と母親の母子愛を描いた作品は他にも『きれいなおかあさん』があるが、そちらと比べるとリジー一家はあまり貧困に困っているように見えない。リジーは港町に住むマリーに声をかけられるまでは自分から職を探すようなそぶりも見せていないし、フランキーと文通を交わす際にも、希少な切手を買っているところからして金銭的にもかなり余裕が感じられる。国柄の差もあるのかもしれないが、これだけ生活に余裕のあると母子愛のドラマもちょっと感動しにくい。

また、フランキーと同級生たちの友情ドラマもほぼおざなり状態でフランキーと悪友だったリッキーが友情を育むところやカトリオーナの恋愛もちょっと強引だった。始めから母子愛をメインに描くのだったらフランキーの友情劇よりも父親のふりをしているストレンジャーやリジーとの親子愛をもっと丁寧に描いて欲しかったところ。

(評価:★3)

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