殺人事件の捜査をする刑事のサスペンス映画｡

話自体はテレビでよくあるサスペンスドラマの展開で先が読めてしまう｡しかし､犯人の伏線の張り方はそこそこ凝っていて､一応犯人探しの楽しみを味わえるように作られてはいる｡しかし､犯人に意外性はあっても脈絡がないのでせっかくの伏線もちょっと肩すかしを食らった感もある｡

主役はヴィンセント･ウィンターハンター演じる刑事で存在感もそこそこあったしキャラも立っていてなかなか魅力的｡オドレイ･トトゥは乳児の白骨死体の目撃者という事件に関連のある重要な人物を演じている割にはおざなりな印象で存在感は薄い｡しかし彼女のラストのオチはなかなか上手いと思う｡

全体的に1時間30分の映画と短いではあるが､謎解き要素満載で推理サスペンス映画としての水準は満たしていると思う｡しかし主役の刑事以外の登場人物の扱われ方は少し中途半端な印象なのか気になる｡