『ロリータ』のような話を期待するとかなり裏切られる映画｡

ストーリー展開が片田舎で起こるようなのんびりとした出来事でドラマに盛り上がりが感じられない｡話としては前半はシビラのくだらない悪戯を延々と見せつけられ､非常に冗長で退屈｡さらに中盤には全く関係ない軍人の妻の浮気話に発展しているのも､ストーリー上テンポを悪くした｡後半になって､やっとシビラがミッキーの父､アレクサンドルに求愛するところになったらもう話が終わってしまったという印象で恋愛ものとしては非常に薄っぺらい内容｡

主人公もシビラとミッキーの二人を主役にしたために話のバランスが悪く､どっちつかずに終わってしまったのも不満｡

ただ､シビラ役ニノ･クヒアニチェは大人っぽい雰囲気を上手く出していて､存在感があった｡

話をシビラかミッキーのどちらかに絞って描けば面白かったかも知れない｡