[コメント] ブラウン・バニー(2003/米=日)
『バッファロー"66"』のような斬新な映像やストーリーを求める人はかなり期待を裏切られるかも知れない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分の恋人を探し求める男のロード・ムービー。
ホームビデオカメラで長回しに撮った車からのカメラ・アングルや独特なBGM、どこか陰のある主人公など『バッファロー"66"』のヴィンセント・ギャロらしい映画の世界観は興味深い。
話としては、中盤まで主人公バドが何を求めて車で長旅をしていたのか全くわからなかったが、中盤になって流れる曲が彼の気持ちを代弁するかのように流れてやっとストーリーがわかった。
ただ、ラストで彼の前に現れた恋人が実は既に亡くなっていて彼の頭の中の空想だったということが早々にわかってしまい、後半にかけてストーリー展開がかなり失速し、退屈な印象になってしまったのが難点。ラストも『不実の愛、かくも燃え』と似ていて目新しさがなく、『バッファロー"66"』のような新鮮な映像やストーリー展開を期待する人はかなり裏切られるかも。
ただ、ヴィンセント・ギャロは喪失感を募らせる孤独な主人公バドを繊細に演じていて印象的だった。ラストで自分の空想のデイジーに性行為を求めるところもかなりインパクトがあった。
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