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[コメント] レディバード・レディバード(1994/英)

傑作ですよこれ。ローチの映画には全部言えるのだけど、現実の厳しさが題材になるとともに、最高に映像的な感動があります。
ちわわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一番映像的な美しさがあらわれているのが、最後の場面。主人公の夫婦、今度こそ自分たちの手で育てれる、という子供が取り上げられ、激しく夫婦喧嘩した後、二人の手が結ばれる場面。

この瞬間に表現できるもの、それは言葉では絶対に表現できないものでしょう。(いまさら使い古された表現だけど)「癒し」まで感じます。

ローチを「社会派」という一言で済ませるのは、僕は反対です。むしろ映像でしか表現できない人間の様々な想いを伝えることの名人なのだと思う。

ストーリーはあまり書きたくありません。保健所から不適当の烙印を押された母親を主人公にした実話です。社会問題を取り上げるという意図は否定しませんが、むしろ夫婦の孤独、絆が感動をよびます。

この女優さん、庶民的、熱演派というべきでしょうか。あまり熱演を売りにするタイプは好きじゃないけど、実に自然でよかった。それを受ける旦那さんもいいですね。

(評価:★5)

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