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[コメント] 冷たい月を抱く女(1993/米)

胸毛ウォッチャーにとっては、“胸毛がキラリ輝く1秒”は確かに幸せだったのかも知れない。ニコール・キッドマンも輝いてはいたけれど、グウィネス・パルトロウの風体はそれらを上回るインパクトが地味にあった。内容は手堅いサスペンスドラマで安心して鑑賞できるレベル。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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あれっ、連続レイプ事件はなんだったんだろう?

普通じゃ考えられない「連続レイプ事件を伏線に使った」ことは大いなる挑戦にして、大いなる疑問が湧きに沸く。あとに繋がる「無精子症」を導くために何人も殺す大胆さは猟奇殺人先進国アメリカの面目躍如とでもいうしかなさそうだ。

あとは、ニコール・キッドマン様のパイオツを拝めることが出来ない苦しみを、男性諸子ならば感じたはず。見えそうで見えない。見せたがっているようで見せたくないニコール・キッドマン。連続レイプ事件を捨て駒に使う大胆さが備わっている映画に、肝心のサービス精神がヌケているとは、トホホの極みである。

とはいいつつも、そのパイオツを出さなかった意図はストーリーを見せたかった監督の意向なんだとは思う。だます女の出生から鬼畜に至るまでの経緯と詐欺履歴。それが終盤で爆発するのは見ていてスッキリ感が得られて、パイオツのイラムラは帳消しといってイイかも。

美人が仕掛ける保険金詐欺に対して大どんでん返しで夫の仕掛ける罠の正確さ面白さに、利用され捨てられる男が抱える苦しみの大きさを「あんな綺麗なネエチャンになら騙されたい…」という万年野郎の叫びとともに、リアルに垣間見られたのではないだろうか。

2003/5/23

(評価:★4)

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